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コックニー英語を聞き取れる?|ロンドン育ちのネイティブ英語10選

ロンドンで英語を聞いて、

「知っている単語のはずなのに、何を言っているのか分からない」

と感じたことはありませんか?

英語教材では聞き取れていても、実際にロンドンで話されている英語になると、急に難しく感じることがあります。

今回のBritish English Listening Challengeでは、ロンドン育ちのイギリス人による、コックニーの特徴を含んだ自然な英語を10問用意しました。

登場する英文そのものは、それほど難しくありません。

ところが実際の音声では、音が弱くなったり、ほとんど聞こえなくなったり、教材で覚えた発音とはかなり違って聞こえたりします。

さらに、geezer、proper、innit など、ロンドンらしい口語表現も登場します。

答えを見ずに挑戦したい方は、先に動画をご覧ください。

コックニー英語とは?

Cockney(コックニー)は、ロンドン、特に伝統的にはロンドン東部と結びついてきた話し方です。

ただし、現在のロンドンの英語はとても多様です。

そのため、「ロンドン出身の人はみんな同じコックニーを話す」というわけではありません。

今回の音声も、教科書的な「コックニーの特徴を一つずつ再現した音声」ではなく、ロンドン育ちの話者による自然な英語を聞いてみるチャレンジとして楽しんでみてください。

ポイントは、アクセントを完全にまねすることではありません。

実際にロンドンで聞こえてくるさまざまな英語に、少しずつ耳を慣らしていきましょう。

1. Alright, geezer?

Alright, geezer?
よう、元気?

最初からかなりロンドンらしい表現です。

Alright? は、イギリスでよく使われるカジュアルなあいさつです。

必ずしも体調を心配して、「大丈夫?」と聞いているわけではありません。

日本語なら「よう」「元気?」くらいの感覚になることがあります。

そして今回のポイントが geezer。

イギリス英語では、カジュアルに男性を指して使われることがあります。

文脈や言い方によってニュアンスが変わる言葉なので、誰にでも自分から使うというより、聞いたときに意味が分かるようにしておきたい表現です。

2. Where are you going?

Where are you going?
どこ行くの?

英文だけを見ると、とても簡単です。

中学校で習うレベルの英文ですが、自然な会話では一語ずつ、Where / are / you / going? とは発音されません。

単語同士がつながり、弱く発音される部分もあるため、文字で知っている英文と実際に聞こえてくる音に差が生まれます。

こうした「読めば100%分かる英文」が聞き取れるかどうかは、実践的なリスニング力を確認する良い練習になります。

3. I’m starving.

I’m starving.
お腹ペコペコ。

starving は、もともと「飢えている」という意味ですが、日常会話では、「めちゃくちゃお腹すいた」という意味でもよく使われます。

I’m hungry. よりも強い表現です。

英文自体は短いですが、自然なスピードで発音されると、I’m と starving が一つのまとまりのように聞こえることがあります。

一語ずつ聞こうとするより、I’m starving. 全体をひとつの音として覚えるのがおすすめです。

4. Have you got a minute?

Have you got a minute?
ちょっと時間ある?

今回の音声で特におもしろいのが、この英文です。

文字では、Have you got a minute? ですが、実際の音声では、最初の have がほとんど聞こえません。

そのため、「英文を見れば簡単なのに、最初に何を言っているのか分からなかった」ということが起こります。

でも、これはリスニングでは珍しいことではありません。

自然な会話では、すべての単語が辞書に載っている形のまま、同じ強さではっきり発音されるわけではありません。

大切なのは、「have と聞こえなかったから間違い」と考えることではなく、実際の会話では、この英文がこういう音になることもあると音のパターンを蓄積していくことです。

5. I can’t believe it.

I can’t believe it.
信じられない。

こちらも英文そのものは難しくありません。

ところが今回の音声では、最初の I がほとんど聞こえません。

そのため、文字から想像している I can’t believe it. と、実際に耳に入ってくる音がかなり違って感じられるかもしれません。

リスニングで大切なのは、すべての単語を同じ強さで探そうとしないことです。

弱く発音される部分があっても、残った音と文脈から英文全体を理解できるようになると、自然な会話がかなり聞きやすくなります。

6. What are you on about?

What are you on about?
何の話してるの?

これはイギリス英語で覚えておきたい表現です。

What are you on about? は、「何の話してるの?」「何言ってるの?」という意味で使われます。

単語ごとに「あなたは何の上に……?」のように考えてしまうと、意味が分かりません。

be on about をひとまとまりの表現として知っておくのがポイントです。

7. That’s proper nice, innit?

That’s proper nice, innit?
めっちゃいいよね?

ここはかなりBritish感があります🇬🇧

まず proper。

学校では「適切な」「正式な」といった意味で覚えることが多い単語ですが、くだけたイギリス英語では、強調するように使われることがあります。

ここでは、「すごく」「めっちゃ」くらいのニュアンスです。

そして innit?。

これは isn’t it? に由来する非常にカジュアルな形として知られています。

実際の話し言葉では、学校で習った文法どおりの形だけが聞こえてくるわけではありません。

proper や innit を知らないと、音を聞き取れても意味が分からない可能性があります。

8. I haven’t seen him in ages.

I haven’t seen him in ages.
彼とはもうずっと会ってない。

in ages は、「長い間」「ずっと」という意味で使われるカジュアルな表現です。

そして今回、特に注目したいのが haven’t の音。

音声では、haven’t が ain’t にしか聞こえません。

文字で haven’t と知っていると、「haven’t と言っているはずなのに、そう聞こえない」と戸惑うかもしれません。

こういうとき、何度も「正しいスペルの音」を無理に探す必要はありません。

むしろ、自分がスペルから想像していた発音と、実際の話者の音は違うことがあると気づくことが重要です。

これが、教材の英語から実際の英語へ進むときの大きなポイントです。

9. Are you out tonight, boy?

Are you out tonight, boy?
今夜出かけるの?

ここでの out は、「外にいる」という物理的な意味だけではありません。

be out tonight で、「今夜出かける」「今夜遊びに行く」という意味で使われています。

そして最後の boy は、この場面では相手へのカジュアルな呼びかけです。

日本語にすると毎回「少年」と訳すようなものではありません。

こうした呼びかけは、辞書的な日本語訳だけで理解しようとすると不自然になりやすい部分です。

10. Calm down, will ya?

Calm down, will ya?
落ち着けって。

最後は、Calm down, will you? の非常にカジュアルな響きです。

今回の音声では will you が、かなりくだけて will ya のように聞こえます。

Calm down. だけでも「落ち着いて」という意味ですが、後ろに will ya? がつくことで、「落ち着けって」「ちょっと落ち着けよ」といったニュアンスになります。

ここでも、一語ずつ完璧に聞き取ろうとするより、話者のイントネーションを含めてフレーズ全体を聞いてみましょう。

「知っている英文」が聞き取れないのはなぜ?

今回の10問を見ると、難しい文法はほとんど使われていません。

それなのに、音声ではかなり難しく感じる問題があります。

その理由のひとつが、私たちが文字から想像している英語の音と、実際の会話で聞こえてくる音が違うからです。

今回だけでも、

Have you got a minute?
→ have がほとんど聞こえない

I can’t believe it.
→ I がほとんど聞こえない

I haven’t seen him in ages.
→ haven’t が ain’t のように聞こえる

といった例がありました。

英語を一語ずつ、書いてあるとおりの音で探していると、「単語が消えた!」と感じるかもしれません。

でも自然な会話では、すべての単語が同じ強さ・同じ明瞭さで発音されるわけではありません。

だからこそ、

スペル → 自分が想像した発音

だけではなく、

実際の音 → 英文 → 意味

というつながりをたくさん作っていくことが、リスニング力につながります。

ロンドンでは「教材どおりの英語」だけが聞こえてくるわけではない

ロンドンに行けば、さまざまなバックグラウンドを持つ人が、さまざまな英語を話しています。

今回のようなロンドンらしい話し方もあれば、まったく違うアクセントもあります。

そのため、「イギリス英語の正しい音を一つ覚える」というより、「いろいろな話し方でも知っている英語を認識できる耳を作る」と考える方が、実際のコミュニケーションには役立ちます。

ロンドン旅行を予定している方も、教科書の音声だけではなく、いろいろなイギリス英語を聞いて耳を慣らしておくと安心です。

ロンドン育ちの英語に挑戦してみよう

今回のBritish English Listening Challengeは全10問です。

まずは英文を見ずに音声だけを聞き、

① まず聞いてみる

↓

② もう一度聞く

↓

③ 英文と意味を確認する

↓

④ 英文を見ながらもう一度聞く

という順番で挑戦してみてください。

答えを確認したあとに、

「そう言っていると分かったら、今度は聞こえる!」

となった問題があれば、それは大きなポイントです。

聞き取れなかった英語を確認して、もう一度音に戻る。

この繰り返しで、少しずつ「文字で知っている英語」と「実際に聞こえてくる英語」を結びつけていきましょう。

ロンドンに行く前の耳慣らしにも、ぜひ挑戦してみてください。🇬🇧🎧

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