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ロンドンの日常英語10選|ネイティブの自然な英語を聞き取れる?【British English Listening Challenge】
ロンドンでの日常会話では、学校で習った英語とは少し違う表現を耳にすることがあります。
例えば、
I reckon it’ll be alright.
I ain’t got a clue.
It’s a right nightmare.
どれも日常会話で使われる英語ですが、単語が弱く発音されたり、音がつながったりすると、文字で見るよりずっと難しく感じるかもしれません。
今回は、ロンドン育ちのイギリス人による自然な日常英語10選を紹介します。
前回のコックニー英語編では、geezer や innit などロンドンらしい話し方に注目しましたが、今回はもう少し広く、日常会話で登場するイギリス英語の口語表現を見ていきましょう。
答えを見ずにリスニングに挑戦したい方は、先に動画をご覧ください。
1. Put the kettle on, will you?
Put the kettle on, will you?
お湯沸かしてくれる?
イギリスらしい日常会話からスタートです。
kettle は「やかん・電気ケトル」。
put the kettle on は、直訳すると「ケトルをかける」ですが、日常会話では「お湯を沸かす」という意味で使われます。
もちろん、その先には紅茶やコーヒーが待っていることも。
will you? が後ろにつくことで、相手に「〜してくれる?」と頼む形になっています。
一語ずつ訳すより、put the kettle on をひとまとまりで覚えておきたい表現です。
2. I’ll meet you at the station.
I’ll meet you at the station.
駅で会おう。
英文だけを見ると、とてもシンプルです。
ところが自然なスピードになると、I’ll や you at the のような部分が短く、つながって聞こえることがあります。
こうした英文こそ、「読めば分かる」から「聞いた瞬間に分かる」へ持っていきたいところです。
難しい単語を覚えることだけがリスニング練習ではありません。
知っている英文を、実際の音でも認識できるようにすることも大切です。
3. I reckon it’ll be alright.
I reckon it’ll be alright.
まあ、大丈夫だと思うよ。
ここで登場するのが reckon。
イギリス英語の日常会話でよく耳にする動詞のひとつです。
この場合は、I think it’ll be alright. に近い意味で、
「大丈夫だと思うよ」
「まあ、何とかなると思うよ」
といったニュアンスになります。
think だけではなく、こうした表現を知っていると、実際のイギリス英語がぐっと聞き取りやすくなります。
4. What are you up to tonight?
What are you up to tonight?
今夜は何する予定?
What are you up to? は、日常会話でよく使われる表現です。
ここでの be up to は、「何をしている」「何をする予定」という意味。
What are you doing tonight? に近い感覚で使えます。
単語を一つずつ見ると意味を推測しにくいので、What are you up to? をひとつのフレーズとして覚えるのがおすすめです。
5. I ain’t got a clue.
I ain’t got a clue.
さっぱり分かんねえよ。
今回の中でも、かなり口語的な表現です。
I haven’t got a clue. などに相当するくだけた言い方で、ain’t はイギリスを含むさまざまな地域・社会集団の口語や方言で使われます。
そして、I haven’t got a clue.、I ain’t got a clue. のどちらでも、not have a clue は「まったく分からない」「見当もつかない」という意味です。
ここで大切なのは、自分が ain’t を積極的に使うかどうかとは別に、聞いたときに意味が分かること。
実際の英語を理解するには、教科書で習う形以外の英語にも少しずつ慣れていく必要があります。
6. It’s a right nightmare.
It’s a right nightmare.
まったくひどいことになってるよ。
ここでの right は、「右」でも「正しい」でもありません。
強調の right です。
a right nightmare で、「本当にひどい状況」「まったく最悪だ」といったニュアンスになります。
nightmare も、もちろん本来は「悪夢」という意味ですが、日常会話では、とても面倒なことや最悪な状況について使われます。
例えば、移動や仕事、トラブルについて、It’s a nightmare. と言えば、「もう最悪だよ」という意味になることがあります。
今回の right が加わることで、さらに強調されています。
7. I thought you were coming with us.
I thought you were coming with us.
一緒に来ると思ってたんだけど。
使われている文法や単語は難しくありません。
それでも、自然な会話になると聞き取りにくくなるタイプの英文です。
リスニングでは、I / thought / you / were / coming / with / us と、一語ずつ区切って聞こえてくるわけではありません。
特に機能語などは弱くなりやすいため、文章全体のリズムをつかむことが大切です。
答えを確認したら、もう一度音声に戻って、どこが自分の想像していた音と違ったのかを確認してみましょう。
8. I’m not being funny, but…
I’m not being funny, but…
悪く言うつもりはないんだけどさ……。
これはぜひ知っておきたいイギリス英語の表現です。
ここでの funny を、そのまま「面白い」と訳すと意味が分かりにくくなります。
I’m not being funny, but… は、何か少し言いにくいことや、批判的なことを言う前の前置きとして使われることがあります。
日本語なら、「悪く言うつもりはないんだけど……」「変なことを言うつもりはないけど……」のような感覚です。
そして、この but のあとに何が来るのか が重要。
単語の意味だけではなく、会話の機能ごと理解しておきたい表現です。
9. You’re having a laugh, aren’t you?
You’re having a laugh, aren’t you?
冗談だろ?
have a laugh を文字どおり「笑う」と考えると、この英文も分かりにくくなります。
状況によって、「冗談だろ?」「ふざけてるんだよね?」といった意味になります。
以前のBritish English Listening Challengeにも登場した、Are you having a laugh? と同じタイプの表現です。
そして最後の aren’t you? まで含めると、「まさか本気じゃないよね?」というように、相手に確認するニュアンスが加わります。
こうした表現は、単語を全部聞き取れても、フレーズとしての意味を知らないと理解できないところがリスニングのおもしろいところです。
10. What d’you think of that, then?
What d’you think of that, then?
で、それどう思う?
d’you は、ここでは do you が会話の中で縮まった音を表しています。
What do you think of that? なら、「それについてどう思う?」という意味です。
そして最後の then。
then は「そのとき」「それから」だけではなく、会話の中で相手の反応を促すように使われることもあります。
ここでは、「で、それどう思う?」くらいの会話らしいニュアンスになります。
こうした小さな単語の使い方も、自然なイギリス英語を聞くときのポイントです。
今回は「音」と「口語表現」の両方がポイント
今回の10問には、大きく分けて2種類の難しさがあります。
ひとつは、知っている英文なのに、自然な発音になると聞き取れないもの。
例えば、I’ll meet you at the station. や I thought you were coming with us. のような英文です。
もうひとつは、音が聞こえても、表現を知らないと意味が分からないもの。
例えば、I reckon…、I ain’t got a clue.、a right nightmare、I’m not being funny, but…、You’re having a laugh… などです。
リスニング力を上げるには、この両方を少しずつ増やしていく必要があります。
知っている英文を実際の音と結びつけること。
そして、
実際の会話で使われるフレーズそのものを知ること。
この2つが合わさることで、教材以外の英語も少しずつ聞き取りやすくなっていきます。
「正しい英語」だけを覚えても、すべての英語が聞こえるわけではない
英語学習では、まず標準的な文法や表現を身につけることが大切です。
一方で、実際の会話では、ain’t のような非標準的な形や、right nightmare のような口語的な言い方も登場します。
だからといって、すべてを自分で使う必要はありません。
「自分で使える英語」と「聞いたときに理解できる英語」は、同じでなくてもいいのです。
自分が話すときは標準的な英語を使いながら、聞き手としてはさまざまな話し方を理解できる。
これも、実際のコミュニケーションでは大切な力です。
ロンドンの日常英語10問に挑戦してみよう
今回のBritish English Listening Challengeでは、ロンドン育ちのイギリス人による日常英語を10問収録しています。
まずは文字を見ずに、
① 自然なスピードで聞く
↓
② もう一度聞いて考える
↓
③ 英文と日本語訳を確認する
↓
④ 英文を見ながらもう一度聞く
という順番で挑戦してみてください。
そして、答えを確認して終わりにせず、聞き取れなかった問題だけでも、もう一度文字を見ずに聞いてみましょう。
最初はまったく聞こえなかった英文が、
「あ、今は聞こえる!」
に変われば、それが大きな一歩です。
「教材で分かる英語」から、「ロンドンの日常で聞いて分かる英語」へ。
旅行や留学の予定がある方はもちろん、自然なBritish Englishに耳を慣らしたい方も、ぜひ挑戦してみてください。🇬🇧🎧
