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IELTSの語彙対策はこれ!|『実践IELTS英単語3500』の魅力と効果的な使い方【改訂版レビュー】
IELTS対策を始めると、
「単語はどこまで覚えればいい?」
「一般的な英単語帳だけで足りる?」
「WritingやReadingで必要なアカデミックな語彙をどう増やせばいい?」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
IELTSは、Listening・Reading・Writing・Speakingの4技能を測る試験です。そして、どの技能でも土台になるのが語彙力です。
そこで今回紹介するのが、旺文社の『実践IELTS英単語3500』2024年改訂版。
私も実際に生徒さんとのレッスンで使用していますが、IELTS対策用の単語帳として非常によく考えられていると感じています。
特にいいと思うのが、豊富な類義語、実践的な例文、レベル別の構成、そして繰り返し学習しやすい仕組みです。
今回は、英語講師の視点から、この教材の特徴とおすすめの使い方を紹介します。
IELTSではなぜ語彙力が重要?
IELTSでは、日常的な英語だけでなく、アカデミックな内容も多く扱われます。
そのため、ある程度のスコアを目指すのであれば、基礎的な単語だけではなく、より幅広い語彙を身につけていく必要があります。
さらにIELTSで重要になるのが、言い換え(paraphrasing)です。
例えばReadingやListeningでは、本文や音声と設問で、まったく同じ単語が使われるとは限りません。
同じ意味を別の表現で言い換えていることがあります。
Writingでも、同じ単語を何度も繰り返すのではなく、文脈に合わせて適切な語彙を選ぶ力が求められます。
つまりIELTSでは、
「この単語の日本語訳を知っている」
だけではなく、
「似た意味を持つ別の表現も分かる」
という語彙力が大切になります。
この点で、『実践IELTS英単語3500』はIELTS対策と非常に相性のいい教材です。
机に広げて勉強したくなるサイズ感
私がこの教材を手に取って、最初にいいと思ったのが本のサイズです。
一般的な英単語帳は、通勤・通学中でも使いやすいように、比較的コンパクトに作られているものが多いと思います。
もちろん、小さい単語帳は持ち運びやすく、隙間時間の学習には便利です。
一方、『実践IELTS英単語3500』は、一般的な単語帳と比べると少し大きめです。
私は、このサイズがIELTSの語彙学習に合っていると思います。
IELTSに必要な語彙は難易度が高く、単語と日本語訳だけをさっと確認して終わり、というよりも、
単語を見る → 意味を確認する → 類義語を見る → 例文の中で使い方を確認する
という学習をしたいからです。
持ち運んで使うこともできますが、個人的には、机に広げてじっくり取り組みたいタイプの単語帳です。
IELTS対策でうれしい「類義語」が豊富
この教材で、私が特に評価しているのが類義語(synonyms)の豊富さです。
IELTSでは言い換えを理解する力がとても重要です。
例えば、ある英単語を覚えたときに、日本語の意味を一つ覚えて終わりにするのではなく、
「ほかに似た意味の単語は?」
「この単語はどんな表現に言い換えられる?」
というところまで確認しておく。
そうすると、ReadingやListeningで違う表現が登場したときにも対応しやすくなります。
WritingやSpeakingでも、自分が使える表現の選択肢を増やすことにつながります。
1語を1語として覚えるのではなく、関連する語彙をまとめて広げていける。
これは、IELTS用の単語帳として大きなメリットだと思います。
例文もアカデミックで実践的
類義語とあわせて注目したいのが、例文です。
掲載されている例文には、IELTSで扱われそうなアカデミックな内容も多く含まれています。
単語帳を使うとき、日本語訳だけを覚えてしまう方も多いと思います。
ただ、難しい単語ほど、どのような文脈で使われるのかまで確認することが大切です。
例文を読むことで、単語の意味だけではなく、使われ方や一緒に使われやすい語も確認できます。
特にWritingやSpeakingでその単語を自分でも使いたい場合は、単語だけではなく例文まで読むことをおすすめします。
赤シートで「意味+類義語」をチェックできる
教材は、1ページの中で情報が左右に整理されています。
左側には英単語、発音記号、例文など。
右側には単語の意味や類義語が掲載されています。
そして、この右側を付属の赤シートで隠して学習できるようになっています。
ここがよくできています。
単に、英単語 → 日本語の意味を思い出すだけではなく、
英単語 → 意味+類義語
まで覚えているか確認できるからです。
IELTSでは言い換えが重要なので、赤シートを使うときも、日本語訳が分かったらすぐ次へ進むのではなく、「類義語も一つ言えるかな?」と確認してみると、この教材の良さをさらに活かせます。
基本語1000+重要語をレベル別に学べる
もう一つ使いやすいのが、難易度別に語彙が整理されていることです。
まず「基本語1000」があり、その後、「重要語レベル1」から「重要語レベル5」へと進んでいきます。
目標バンドスコアの目安は、次のように設定されています。
- 基本語1000:Band 5.0
- 重要語レベル1:Band 5.5
- 重要語レベル2:Band 6.0
- 重要語レベル3:Band 6.5
- 重要語レベル4:Band 7.0
- 重要語レベル5:Band 7.5以上
IELTS用の単語帳だからといって、最初から一番難しい単語を覚える必要はありません。
自分の現在地と目標スコアに合わせて、段階的に進められるのがこの教材の良いところです。
まずは「基本語1000」からチェックする
私がおすすめするのは、最初に基本語1000をしっかり確認することです。
目標がBand 6.5や7.0だからといって、いきなりそのレベルの単語だけを始める必要はありません。
まず基本語1000を見て、「ほとんど分かる」という状態になっているか確認してみましょう。
知らない単語があれば、そこを優先的に覚えます。
基礎語彙が十分に定着していないまま難しい単語へ進むと、覚えなければならないものが一気に増えてしまいます。
難しい単語を増やす前に、まず土台に穴がないか確認する。
そのうえで、重要語レベル1から、自分の目標バンドスコアに合わせて進めていくのがおすすめです。
最低3周を目安に繰り返す
『実践IELTS英単語3500』には、各単語に「1回目・2回目・3回目」のチェック欄があります。
つまり、最初から繰り返し学習することを前提に作られているわけです。
私も、最低3周をひとつの目安にするのがおすすめです。
1周目:知らない単語を見つける
まずは全体を進めて、知っている単語と知らない単語を分けます。この段階で、すべてを完璧に覚えようとしなくても大丈夫です。
2周目:覚えていない単語を中心に復習する
1周目で分からなかった単語を中心に、もう一度確認します。すでに定着している単語に毎回同じ時間をかける必要はありません。
3周目:類義語や例文まで確認する
意味が分かるようになってきたら、今度は類義語や例文にも目を向けます。
ここで、「意味が分かる」から「関連する表現まで分かる」へ語彙を広げていきます。
単語の日本語訳だけで終わらせない
IELTS対策としてこの教材を使うなら、単語と日本語訳の一対一対応だけで終わらせるのは少しもったいないと思います。
例えば一つの単語を覚えたら、
「類義語は何だろう?」
「例文ではどう使われている?」
「Writingで自分ならどう使う?」
と少しだけ広げてみます。
もちろん、最初からすべての単語でここまでやる必要はありません。
まず意味を覚える。次に類義語を確認する。そして重要な単語については、例文の中で使い方まで確認する。
このように段階を分けると、3500語というボリュームにも取り組みやすくなります。
『実践IELTS英単語3500』はどんな人におすすめ?
この教材は、基本的にはある程度英語の基礎が身についている方におすすめです。
例えば、『英単語ターゲット1200』レベルの語彙は余裕を持って理解でき、『ターゲット1900』の語彙もかなり身についてきている方。
これからIELTS対策を本格的に始めたい方。
インターナショナルスクールなどで学んでいて、イギリスをはじめ海外の大学への進学を考えている方にも使いやすいと思います。
そして、IELTSを初めて受験する方にもおすすめできます。
ただし、ここで区別したいのが、
「IELTS初心者」と「英語初心者」は違う
ということです。
IELTSを一度も受けたことがなくても、すでに十分な英語の基礎力がある方はいます。
そういう方であれば、IELTSでどのようなレベルの語彙が求められるのかを知るためにも、この教材は良い選択肢になります。
一方、基本語1000を見た段階で知らない単語が非常に多く、「かなり難しい」と感じる場合は、無理に重要語レベル1以降へ進む必要はありません。
まずは、もう少し基礎的な単語帳で語彙の土台を作ってから戻ってきてもいいと思います。
Band 6.5以上を目指すなら、語彙の「幅」を広げたい
IELTSでBand 6.5以上を目指すようになると、単に難しい単語をたくさん暗記するだけではなく、知っている語彙の幅を広げていくことも大切になります。
ある意味を一つの単語でしか表せない状態から、
「この文脈ならこちらの表現も使える」
「Readingで別の言葉に置き換えられても意味が分かる」
という状態へ進んでいく。
そのためにも、この教材に掲載されている類義語は積極的に活用したいところです。
目標スコアだけを見て該当レベルの単語を暗記するのではなく、すでに知っている単語同士のつながりを増やすという意識で使うと、IELTS対策としてさらに効果的だと思います。
総評|IELTSの語彙対策に長く使える堅実な一冊
『実践IELTS英単語3500』は、IELTS対策用の単語帳として、かなり完成度の高い教材だと思います。
私が特にいいと感じたのは、次のポイントです。
- 机でじっくり学習しやすいサイズ
- IELTSで重要な類義語が豊富
- アカデミックな内容を含む実践的な例文
- 赤シートで意味と類義語を確認できる
- 基本語から目標バンドスコア別に進められる
- 3回分のチェック欄があり、繰り返し学習しやすい
IELTSのスコアを上げるには、もちろん単語帳だけでは足りません。
Listening・Reading・Writing・Speaking、それぞれの練習も必要です。
ただ、そのすべてを支える土台になるのが語彙力です。
単語の意味を一つ覚えて終わるのではなく、類義語や例文まで含めて語彙のネットワークを広げていく。
『実践IELTS英単語3500』は、そんなIELTSらしい語彙学習がしやすい一冊です。
IELTS対策の単語帳を探している方は、まず基本語1000から、自分の現在の語彙力をチェックしてみてください。
