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英語を話せる人がやっているTOEIC Part 5の解き方|文法はどう自動化される?

TOEIC Part 5を勉強していると、

「ここには名詞が入る」

「veryの後ろだから形容詞」

「この位置には副詞」

といったように、品詞や文法のルールを使って問題を解くことが多いと思います。

こうした知識は、TOEICの問題を解くうえでも、英語の仕組みを理解するうえでも大切です。

ただ、英語を実際に使えるようになることを考えると、もう一つ必要な段階があります。

それが、文法を「考えなくても分かる・使える」状態にすることです。

今回はTOEIC Part 5を例に、英語を話せる人がどのように問題を処理しているのか、そして文法を覚えたあと、どのように「使える英語」につなげていけばいいのかを考えてみます。

TOEIC Part 5では品詞を見分ける問題が多い

TOEIC Part 5では、品詞の知識を使って解ける問題が多くあります。

例えば、次のような問題があったとします。

The weather in Meritzo is very ______ year-round.

選択肢が、

agreeable
agree
agreement
agreeably

だったとします。

文法のルールを使うなら、

「veryの後ろだから形容詞が入る。だから agreeable」

と考えることができます。

これはもちろん、正しい考え方です。

まだ英語を感覚的に処理することがむずかしい段階では、

「ここには名詞が入る」

「ここには形容詞が入る」

「この位置には副詞が入る」

と品詞を考えながら英文を分析することは、とても役に立ちます。

英語学習の初期段階では、こうした文法や品詞の知識を身につけることが大切です。

英語を使うたびに品詞を考えている?

では、英語に慣れてくるとどうなるでしょうか。

例えば、

The weather is very agreeable.

という英文を読んだとき、

「veryは副詞だから、その後ろには形容詞が必要で……」

と毎回分析する必要はなくなっていきます。

英文をそのまま読んで、

「The weather is very agreeable. だな」

と理解できるようになります。

つまり、

文法ルールを考える → 英文を理解する

という順番から、

英文をそのまま理解する → 必要ならあとから文法で説明できる

という状態に変わっていきます。

この違いは、実際に英語を使ううえでとても重要です。

文法や品詞の知識は「補助輪」

文法や品詞の知識は、自転車の補助輪に少し似ています。

英語を勉強し始めたばかりのころは、補助輪があることで英文の仕組みを理解しやすくなります。

例えば、

veryの後ろには形容詞

冠詞のあとには名詞

といったルールを使えば、まだ見慣れていない英文でも構造を分析できます。

これは決して悪いことではありません。

むしろ、最初は必要なプロセスです。

ただし、英語を実際に使えるようになることが目標なら、少しずつ補助輪を外していく必要があります。

会話中に、

It was very…

まで言ってから、

「veryは副詞だから、次は形容詞で……」

と考えていたら、そこで会話が止まってしまいます。

It was very difficult.

It was very expensive.

It was very interesting.

といった英文が、文法を一つずつ分析しなくても理解できたり、口から出てきたりする。

これが、文法の「自動化」です。

文法を自動化するには?

では、文法を自動化するにはどうすればいいのでしょうか。

一つ大切なのが、同じ文法や英文のパターンに何度も出会うことです。

たくさん読む。

たくさん聞く。

そして、自分でも使う。

ここで大切なのは、

「問題を解いて正解する」

という経験だけで終わらないことです。

例えば、

It’s very expensive.

That sounds very reasonable.

The weather is very agreeable.

This is very important.

といった英語を、さまざまな場面で何度も聞いたり読んだりします。

すると少しずつ、

「veryは副詞だから、そのあとに形容詞が来て……」

と分析しなくても、英文をそのまま理解できるようになっていきます。

さらに、自分でも同じような英文を何度も使うことで、話すときにも自然に出しやすくなります。

「問題を1000問解く」と「英語に1000回出会う」は少し違う

文法問題をたくさん解くことと、実際の英語の中で同じ文法に何度も出会うことは、似ているようで少し違います。

問題集では、

空欄を見る

↓

選択肢を見る

↓

品詞や文法を分析する

↓

答えを選ぶ

↓

正解を確認する

という練習をします。

これは、TOEIC Part 5の問題を正確に解くためのトレーニングとして役に立ちます。

一方、実際の英語には選択肢がありません。

誰かが話した英語をその場で理解する。

本や記事に書かれた英文を読む。

そして、自分が言いたいことを英語にする。

こうした場面では、英文そのものを処理する必要があります。

そのため、英語を実際に使えるようになりたいのであれば、

問題を解いて正解する

だけでなく、

英語を聞いて分かる

英語を読んで分かる

自分でも使ってみる

という経験も増やしていくことが大切です。

TOEIC Part 5の勉強に意味がないわけではない

ここまで読むと、

「それならTOEIC Part 5を勉強する意味はないの?」

と思うかもしれません。

そういうことではありません。

TOEICでスコアを取ることが目的であれば、Part 5の問題形式に慣れ、品詞を見分ける方法を学び、実際に問題を解くことは大切です。

また、まだ文法が十分に身についていない段階では、

「なぜここにこの単語が入るのか」

を理解するためにも、品詞や文法の知識が役に立ちます。

最初は補助輪があっても大丈夫です。

ただし、最終的な目標が、

英語を話せるようになること

英語を読んだり聞いたりして、そのまま理解できるようになること

なのであれば、文法問題を解くところだけで学習を終わらせないことが大切です。

「正解できる」から「考えなくても分かる」へ

最初は、

「veryの後ろには形容詞が来る」

と文法ルールを理解するところから始めても大丈夫です。

その次は、同じ文法を含む英語をたくさん読んで、聞いて、自分でも使ってみます。

目指したいのは、

問題を解いて、正解する

↓

読んで、分かる

↓

聞いて、分かる

↓

考えなくても分かる

↓

考えなくても使える

という流れです。

文法を「知識」として覚えることは、英語学習の大切な土台です。

そして、その知識に実際の英語の中で何度も出会い、自分でも使うことで、少しずつ処理が自動化されていきます。

文法を知っているところで終わらず、考えなくても理解できる・使えるところまで持っていく。

TOEIC Part 5の勉強をするときも、その先にある「実際に使える英語」まで意識して学習してみてください。

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