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英語のハノンはどんな人におすすめ?効果と使い方を解説
「英語のハノンって、実際どうですか?」
これは、英語を教えているとよく聞かれる質問のひとつです。
数年前に話題になった教材なので、知っている方も多いのではないでしょうか。
先に結論からいうと、英語のハノンは、とても良い教材です。
ただし、目的をまちがえると、期待した効果は得られません。
では、英語のハノンは、どんな力を伸ばすための教材なのでしょうか。
英語のハノンは「瞬発力」をきたえる教材
ひとことでいうと、英語のハノンは「英語の瞬発力」をきたえる教材です。
ここでいう瞬発力とは、英語をゼロから考えて作る力ではありません。
すでに知っている英文や文法を、とっさに口から出せるようにする力です。
私は、ここが英語のハノンの大きな魅力だと思っています。
知っている英文をすばやく組みかえる
英語のハノンでは、英文をさまざまな形に組みかえる練習をします。
たとえば、
You are at the airport.
という文を、
Are you at the airport?
という疑問文に変えます。
ほかにも、肯定文を否定文に変えるなど、英文の形をすばやく変える練習が出てきます。
学習を進めていくと、第1文型から第5文型、現在完了形や不定詞など、中学校で習う文法もたくさん登場します。
ただし、ここで大切なのが、英語のハノンは、新しい文法を一から学ぶための教材ではないということです。
すでに知っている文法を、とっさに使えるようにする。
つまり、ゼロから英文を作るというよりも、知っている英文をすばやく組みかえる練習をする教材なんです。
英語の「音のつながり」も練習できる
英語のハノンには、もうひとつ大きな特徴があります。
それが、英語の音声変化も学べることです。
たとえば、
Did he come back home late last night?
という文があったとします。
実際の英会話では、Did he を一語ずつ区切って発音するわけではありません。
英語では、前後の音がつながったり、音が変化したりします。
英語のハノンでは、こうした音声変化も意識しながら、英文をくり返し声に出して練習します。
そのため、英文をすばやく口から出すだけではなく、より自然で伝わりやすい発音を身につける練習にもなります。
こんな人に英語のハノンがおすすめ
私が英語のハノンを特におすすめしたいのは、
「英語はある程度勉強してきたけれど、とっさに口から出てこない」
という方です。
たとえば、
「この文法は学校で習った」
「意味もわかる」
「問題なら解ける」
それなのに、いざ英語で話そうとすると、疑問文や否定文がすぐに出てこない。
現在完了や受動態を使いたいのに、とっさに文を作れない。
そんな経験はないでしょうか。
英語のハノンは、「知っているけれど使えない」状態を、「知っていて使える」状態へ変えていく教材です。
また、英語を一語ずつ区切って読んでしまう方や、英語らしいリズムや音のつながりを身につけたい方にもおすすめです。
まだ単語や文法に不安がある人には向かない
一方で、まだ英単語や基礎文法に自信がない方には、あまりおすすめしていません。
たとえば、Target1200レベルの単語にも知らないものがたくさんある状態でハノンを始めると、文法の練習をしたいのに、単語で止まってしまいます。
また、現在形・過去形・現在完了形・不定詞・受動態など、中学校で習う基本的な文法がまだよくわからない方も、まずは文法を理解するところから始めるのがおすすめです。
英語のハノンは、文法を一から教えてくれる教材ではありません。
文法を理解したうえで、それをすばやく使えるようにするための教材です。
そのため、
「まだ知らないことを学ぶ段階」
よりも、
「知っていることを使えるようにする段階」
に入った方に、特に効果を発揮します。
まずは本に書かれている通りにやってみる
では、英語のハノンはどのように使えばいいのでしょうか。
私のおすすめは、とてもシンプルです。
まずは、本に書かれている通りに進めてみてください。
「もっと効率の良いやり方はないかな」
「自分なりにアレンジしたほうがいいかな」
と考えたくなる方もいると思います。
でも、最初の2周、3周くらいは、教材の流れにそって取り組むのがおすすめです。
英語のハノンは、同じ型を何度もくり返すことで、その型を口に覚えさせるように作られています。
音声を聞く。
リピートする。
文を組みかえる。
そして、また音声を聞く。
この流れをくり返すことで、少しずつ英語の型が身についていきます。
最初から自分なりの方法に変えるよりも、まずは教材のねらいにそって練習してみましょう。
最初は「初級」からがおすすめ
これから英語のハノンを始める方には、まず初級から始めることをおすすめします。
「中級のほうがレベルが高いから」
「せっかくなら、むずかしいものから始めたい」
と思う方もいるかもしれません。
でも、英語のハノンの目的は、むずかしい英文を理解することではありません。
英文を、とっさに口から出せるようにすることです。
考えながらでないと言えないのであれば、練習するにはまだ少しレベルが高いということです。
「この文法は知っている」
「この単語も知っている」
そこから、考えなくても自然に口から出てくる状態を目指します。
そのため、最初は「ちょっと簡単すぎるかな?」と思うくらいでちょうどいいと思います。
簡単な英文を、何も考えずに言えるまでくり返す。
その積み重ねが、英語を話すときの瞬発力につながります。
英語では、「むずかしいことができる」よりも、「簡単なことをすぐにできる」ことが大切な場面がたくさんあります。
1日30分、1トラックを目安に
学習時間は、1日30分ほどを目安にするのがおすすめです。
進める量も、1日1トラックほどで十分です。
「早く終わらせたい」
「一気に何時間もやったほうが伸びそう」
と思うかもしれません。
でも、英語のハノンの目的は、知識をたくさん増やすことではありません。
英語の型を、自然に口から出せるようにすることです。
そのため、一度にたくさん進めるよりも、ひとつひとつの型をしっかり身につけることのほうが大切です。
1トラック終わったら、
「この型が自然に口から出てくるかな?」
「考えなくても言えるかな?」
と確認してみましょう。
そこまで練習してから、次へ進むのがおすすめです。
焦って先へ進むよりも、毎日少しずつ、ひとつひとつの型を自分のものにしていきましょう。
英語のハノンは「1を10にする」教材
最後に、英語のハノンがどんな教材なのかをまとめます。
英語のハノンをやったからといって、すぐに自分が言いたいことを自由に英語で話せるようになるわけではありません。
なぜなら、
自分の考えをゼロから英文にする力と、
知っている英文をすばやく使う力は、
別の力だからです。
英語のハノンがきたえてくれるのは、後者です。
知っている文法を、使える文法へ。
知っている英文を、とっさに口から出せる英文へ。
つまり、英語のハノンは、「ゼロから1を作る教材」ではなく、「1を10に伸ばす教材」だと私は考えています。
「学校で文法は勉強した」
「でも、話そうとすると英語が出てこない」
そんな方には、とてもおすすめできる教材です。
一方で、まだ単語や文法の基礎に不安がある方は、まずは基礎を固めてから取り組んだほうが、より効果を感じやすいでしょう。
教材は「今の自分に必要な力」で選ぼう
教材は、単純にレベルだけで選ぶものではありません。
今の自分には、どんな力が必要なのか。
そして、
その力を伸ばすためには、どんな教材が合っているのか。
目的に合わせて選ぶことが、英語を効率よく伸ばすための近道です。
英語は、知っているだけでは伝わりません。
使えるようになって初めて、あなたの言葉になります。
動画では、英語のハノンがどんな方に向いているのか、実際の教材を見ながらくわしく解説しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
📚 英語のハノン、本当に効果ある?おすすめする人・しない人
英語のハノンが気になっている方へ。
この動画では、ハノンはどんな力を伸ばす教材なのか、そしてどんな人に向いているのかを解説しています。
こんな方におすすめです✨
✅ スピーキングで、とっさに英語が出てこない方
✅ ハノンを買おうか迷っている方
✅ ハノンの効果的な使い方を知りたい方
✅ 初級・中級、どちらから始めるべきか悩んでいる方
ハノンは、英語をゼロから話せるようにする教材ではありません。
「知っている文法」を「使える文法」に変え、知っている英文を瞬時に口から出せるようにする教材です。
動画では、
・ハノンで鍛えられる力
・おすすめする人・しない人
・効果的な使い方
・初級から始める理由
・1日30分・1トラックをおすすめする理由
について詳しくお話ししています。
